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2025年5月19日
入院8日目-2
栄養の話
お昼のイノラスが終わって、看護師さんが片付けに来てくれた。
もう、血糖値の測定は、しなくてよくなったらしい。
24時間持続で栄養点滴をしているから、血糖値が爆上がりする可能性もあった。
だから、毎食前後で血糖測定を行なっていた。
でも、血糖値はある程度一定に落ち着いていて、問題なさそうと判断されたらしい。
今は、イノラス0.5パックだけど、今後はこれを増やしていかないといけない。
「最近は、イノラス入れますよって言われるのが、ストレスになってきたんですよね・・」
点滴で栄養を入れるって、なんて楽なんだろう。
気持ち悪くて増やせない、みたいなことにもならないし。

「この点滴が、家でもできたらいいのに」
「確かになー。でも、持続点滴だから、それ用に機械も必要になる」
「じゃあ、もうちょっと小さい点滴とかでもいいから」
「そしたら、カロリーが足りなくなる」
思いっきり咳しながら、看護師さんとやり取りをしていたら、OTさんがやってきた。
OTさん「吸引器も確実に必要だし」
看護師さん「吸引器に関しては、地域連携の看護師さんが対応してくれるみたいですよ」
OTさん「あ、ほんとに?それは、良かった!吸引器が一番早く解決しそうだ」
お、先生が動いてくれた。
OTさん
「確かに、点滴だけのほうが楽だよね」
「最近はもう、イノラス入れますよって言われるのが、ストレスになってきた」
「そりゃ、そうなるよなぁ」
「この点滴で家に帰るわけにもいかないし・・。でも、点滴だけで生活してる人もいますよね?」
「いるけど、そういう人は家族と一緒か、だいたいは施設に入ってるかな」
「なんでこんなに咳き込むんだろう」
「先生は、唾液じゃないかって言ってました」
「唾液でむせてるって?」
「唾液じゃないかって話をしてる途中で、レントゲンの人が来ちゃって」
「そのままいなくなった?」
「そうです」
「確かに、唾液でむせてる感じするね。唾液でむせてるんだったら、嚥下造影どころじゃない」
「今回は、完全な寝たきりしてるじゃないですか。起きて動くのが、前回以上に大変そう」
「前回は、トイレとかどうしてた?」
「トイレは、毎回連れていってもらってました」
「もう、その時点で全然違う」
今回は、トイレにすら動いていない。
本当に、完全な寝たきり。
「PTくんが言ってたけど、ちょっと体を起こしただけで、すごい咳き込んでたって。僕が窒息させてしまうんじゃないかって、不安になったって」
昨日の、さらにひどかった浣腸大爆発の話をした。
「ドクターたちには悪いけど、がんばって栄養入れても、消化管がちゃんと働いてなかったら、結局そのまま水と一緒に流れ出ていくだけ。余計にしんどい思い、させてるだけな気がする」
今、イノラスを入れている理由は、消化管を使い続けるため。
使わないと、使えなくなる。
でもすでに、いまいち使えていない感じ。
「先生も今回は、すぐには帰さないだろうね。私が言ったとか関係なく」
準備不十分で今帰したら、確実に(病院に)戻ってくるだろう。
下手したら、今度はICUかも。
普通、酸素は体を助けるために一時的に使う。
でも、今度私が酸素を使うようになれば、もう離れられなくなってしまうと思う。
だから、そうならないような対策をしていかないといけない。
「呼吸のための筋肉が痩せてるし、呼吸する力も弱い。気をつけないと、戻れなくなるよ」
「そりゃ、酸素が60台とかいったんだから、その後に影響出るよ」
酸素が何度も下がりまくった代償は、それなりにあるらしい。
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