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2025年5月14日
入院3日目-1
夜、寝ている時に、何度も体の向きを変えられた。
その度に、目が覚めるよね。
必要なんだろうけど大変だ。
イノラスと吸引
朝、注入のために看護師さんがやってきた。
「お久しぶりですー」
「お久しぶりですね」
「ほんとは、普通に帰れるはずだったんですよね?」
「そうですよ」
「検査のせいで入院とか、元も子もないですよね」
ほんと、そうだろうなぁ。
「それにしても薬増えましたね。前、こんなにあったっけ?って思ったし」
「増えましたねー」
薬の注入後、イノラスを繋いでくれる。
「今回、先生優しいなぁ。まだ、イノラス半分だ」
「そう。0.5」
「昨日イノラス入れてたら、痰が溢れてきて吸われた」
「(痰が溢れたら)また言ってくださいね。もしかしたら、こっち(イノラス)が減るかも。あんまり痰が増えるようなら言ってって、先生に言われてるんで」
「おー、まさかのイノラスが減る」
そうなったら、栄養が点滴だけになる。
そしてきっと、退院が遠のく。
イノラス注入中、痰だか唾液だかが溢れてきて、飲み込めず咳き込む。
息苦しくなってくるから、看護師さんを呼び、吸引してもらう。
吸引にも、上手い下手があるんだろうなぁ。
この看護師さんは、上手かった。
喉のほうに入れられた時の苦しさがマシ。

先生が来る
「どおー?」
「咳き込み過ぎてしんどい」
「痰が出る?」
「痰だか唾液だか溢れてきて、何度も吸ってもらってる」
「粘っこい?」
「粘っこい」
「痰切り出そうか。痰の量は増えるけど、サラサラになって飲み込みやすくはなる」
「うーん・・」
痰の量が増えるというのはなぁ。
「作業療法と理学療法も入れることにしたから、そっちでも痰を上手く出せるようなリハビリしてもらうから。薬増やすのはやめて、そっちで様子見ようか」
「さっき、OTさん来ましたよ」
前回まで、ずっとお世話になっていたOTさん。
さっき、ちらっと顔を出してくれた。
私がHCUにいた時から、名前があることに気づいていたらしい。
また、リハビリ入ってくれるの嬉しいな。
「お腹の調子どう?」
「お腹の調子?」
「下痢してる?」
「ここに来てからは出てないけど、出るってなったら出そう」
「さっきから、お腹ギュルギュルいってる気がする」
「ずっとお腹はギュルギュルいってます」
ただ、オムツでしたことがないから、上手く出るかなぁ。
「イノラス1パックにしたいんだけど、どんな感じ?」
「イノラス入れたら、痰だか唾液だか溢れてくる」
「うーん、増やしたらもっと痰増えて、肺炎悪くなっても困るしなぁ」
「今の栄養ってこれ(1日中ずっと入っている点滴)ですか?」
「いや、これは大した栄養ない。1日入れても、イノラス1パック分くらいにしかならない」
そうだったのか。
これで、栄養摂ってるんだと思っていた。

実は今、大した栄養入っていなかった。
「ポートあるし、そこから高栄養の点滴入れようかな。お腹は使って欲しいから、イノラス半分も続けはするけど」
ついに、高栄養の点滴!
「ちょっと難しいとは思うけど、がんばってぷくぷく太って」
その点滴だったら、無理なく太れるんじゃない?
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