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2025年5月20日
入院9日目-3
OTさん
腰椎穿刺が終わり、部屋に戻ってイノラスを繋ぐ。
繋いですぐくらいに、OTさんがやってきた。
今日の三重苦から始まり、さっきの腰椎穿刺の話までをする。
「それはもう、クタクタや」
おしっこの管が詰まって、なかなか排尿できなかった。
「出せなくて、膀胱がパンパンできつかったんですよ」
「カルテ見た。そりゃ、きついよ」
「昨日も夜中、そんな状態で目が覚めて。しばらく、看護師さん呼ぶか悩んでました」
「なんで悩むのよ。ここは病院なんだから、すぐ呼んで!」
下手したら、それだけで意識を失ったりするらしい。
「おしっこが出せないって、死ぬ時の原因のひとつになるやつよ」
「でも、なんでそんな浮遊物いっぱいあるんだろう。血液検査の数値的には問題ないのに」
あの大量の浮遊物は、一体何なんだろう。
おしっこの管を入れたまま帰る、という選択肢の話をする。
「自力で出せるから、そのまま帰らせてはくれないと思うけど、確かにそれができれば安心は安心だ」
細菌感染のリスクや、自力での排尿ができなくなることを考えると、普通は入れたまま帰らせてくれない。
OTさん的には、私が家でトイレに行った時に落ちたら、という心配があるらしい。
打ちどころが悪いと、頚椎損傷とかにもなりかねない。
そんな人を、ICUでたくさん見てきたらしい。
「なんで死なせてくれないんだー!」
となるらしい。
おしっこの管を入れていれば、そういう心配がなくなる。
だから、入れて帰れたらいいのに、とは思うらしい。
数値の改善
先生がやってきた。
「髄液の値は、ちょっと良くなってましたわ。でも、自律神経症状はあるんだよなぁ」
グロブリンは、どうしようかな。
パルスやろうかな。
「ステロイド?」
「そう。ステロイドパルス。入院は、ちょっと長引いちゃうんだけど。もう、早く帰りたい?」
「いや、別に構いませんよ。どっちにしても、すぐに帰れる状況にないし」
「1人やしな」
「そうです」
「痰はどう?」
「前よりはマシになってます」
「そのまま減っていってくれたらいいけど。吸引器、家に欲しい?」
「うん」
吸引器に関しては、今の痰がなくなっても欲しいと思う。
痰以外の場面でも必要になるし。
また同じようなことが起きたら、という備えの意味もあるし。
「治療の方向性としては間違ってないけど、症状を抑えきれていないのは事実なので・・。また、ちょっと考えさせてもらいます」
抗生剤をやめた後、炎症の値がどうなってるかを見るためにも、また採血はするらしい。
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