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2025年5月28日
入院17日目-1
誰の人生?
朝一で、OTさんが来た。
親としては、(病院という)箱の中に入れておけば、誰かが近くにいるという安心感がある。
でも、家で生活となると、仕事をしていても、頭の中の7割くらいを娘のことが占める。
心配でストレス溜まって、寿命も縮む。
「箱の中に閉じ込められたら、私がストレス溜まる。これじゃ、何のために生きているんだっていう状態になる」
「それを伝えなきゃ。起き上がったりできなくても、自分の空間で、自分の人生の時間を大事にしたいって。その気持ちを第三者にちゃんと伝えないと、理解されずに流されるよ」
「昨日、先生に体起こされた?」
「いや、それがタイミング良く移動する時だったんで。私、今からいなくなりますよって。あと、1日咳き込み過ぎてしんどいから、今日はもう起き上がれませんって言っときました」
「かははっ。笑 それにしても、なんでそんなに起こさなきゃいけないんだか」
「昨日のミーティングでも、色々言ってたけど」
起こせないより、起こせるほうがいいということはわかる。
「赤ちゃんの発達を考えても、首が据わってない状態で、いきなり座らせたりしないよ。順番があるでしょ」
家に帰ったら、今後はちゃんと気づいたこと、気になることは伝えないといけない。
体の異変は、本人が一番よくわかる。
ほんの些細なことでも、それを教えておいてもらえると、対応の仕方を変えられる。
それをきちんとできるかどうかで、今後の生活が続けられるかが変わってくる。
体を起こす
先生、やってきていきなり、ベッドのリモコンを触ろうとする。
私、その手を払い落とす。

そして、リモコンを掛け布団の中に隠す。
「笑 怖い?」
「怖いですよ」
「まぁでも、僕が上げないと誰も上げないし。昨日、みんなの前で、スパルタでいくって宣言したし」
「PTさんも、上げますよ」
「PTさん・・。まぁ、リハさんたちも上げるけど、あんまりできないだろうから。僕がやったら、何かあっても僕の責任でできる」
自分の責任で対応できる、とか言っている先生がベッドを上げたら、思いきり勢いよく上げそうで怖い。
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