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2025年6月30日
入院50日目-2
OTさんが、顔を見せに来てくれた。
「カルテ見たよ。こわー。こりゃ、一瞬でカムバックだわ」
「あはは」
何があったか、軽く説明をする。
「酸素が下がったから腕が上がらなかったの?」
「いや、そうではないと思う」
よくはわからないけど、腕が上がらなかった。
「帰ってくるとしたら、痰詰まりだな。発見が遅れたら、大変なことになる。低酸素脳症になるよ」
看護師さんに言われた。
「じゃあ、気をつけて帰ってください。って言って、3日後とかにいたらどうしよ。すぐ戻ってきたら、いじり倒しますよ。笑」
「その時は、いじり倒してください。笑」
最後の週末、最後の夜勤、最後の注入。
看護師さんたちとそんな話をしていたけど、その度に言われた。
「そう言いながら、すぐ戻ってきたりして。笑」
「何かあったらすぐ帰ってきて」と、手を合わせながら先生にも言われた。
地域支援の看護師さん。
「週末、大変だったらしいじゃないですか」
「あはは。みんな知ってる。笑」
「そりゃそうですよ。心配だからカルテ見るし」
「みんな、すぐ帰ってくるんじゃないかって言ってきますよ」
「なんか心配になってきたわ」
「大丈夫ですよ。まぁ、何かある時は何かある。それは仕方ない」
「もう、そんなん言わんとってよー」
「大丈夫って言っとかないと、長期入院できる病院か施設にでも入れられる」
「まぁ、そうですよねー」
「だから、大丈夫!」
退院は、12時半だった。
それまでに、尿破棄や陰部洗浄をしてもらう。
プロが来て、洗髪をしてくれた。
「ほんとは、退院日にはしないんだけどね」
ありがたい。
掃除のおじさんも、同じタイミングでやってきたけど、あまり会話はできなかった。
荷物の片付けは、何人かの看護師さんがやってくれた。
プロもまた、顔を見せにやってきた。
両親共に病院に来ていて、重たい点滴などの荷物は、父親が先に持って帰った。
母親は、私と一緒に介護タクシーに乗る。
病棟から出る時、STさんにあった。
「あら、帰るのね。気をつけてー」
病院の正面玄関前に、介護タクシーが停まっていた。
ストレッチャーも入る、大きな車だ。
日勤担当看護師さんと地域支援の看護師さんが、最後までついてきた。
今回は長々と、大変お世話になりましたー!
介護タクシー。
移動中は、ほぼずっと吸引していた。
家に到着したら、人がたくさん出迎えてくれた。
まず、訪看さん3人と父親。
ベッドに移動して少ししたら、ヘルパーさんたち。
そして、訪問の先生と看護師さん。
父親に頼んで、高さを上げてもらったベッド。

15cm上がると、結構高いな。
車椅子と高さを揃えてもらった。
人が入れるように、と壁からベッドが離された。
物が取れなくて不便だ。
さぁ、これから新たな生活が始まる。
どうなるかな。
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