PR
2025年6月6日
入院26日目
車椅子に乗る
ティルト・リクライニング車椅子に乗った。
リハ室にあった、一番倒せる車椅子。
それでも、40度くらいになりそうな感じ。
PTさんと看護師さん、2人がかりで。
体の下にバスタオルを敷き、それごと持ち上げられて移動する。
咳き込みまくる。
息苦しい。
首がしんどい。
声を出しにくい。
とにかくしんどかった。
これくらいの角度の車椅子に1時間くらい乗れないと、家に帰ることができない、と言われた。
「え?ストレッチャーで帰れるって聞いてましたよ?」
「訪問の人から、リクライニングの車椅子で帰れるようにって言われましたけど」
話がおかしい。
そんな風には聞いていない。
「昨日、そういう話し合いをしたんじゃないんですか?」
「昨日は、市役所の人が、一方的に質問をしてきただけですよ。それで終わって帰りそうだったから、支援員さんに質問したんですよ」
話し合いではなく、一方的な質問。
「訪看側が、車椅子を用意するんですか?それとも、私がレンタルするんですか?」
訪看側が用意するなら、その角度に合わせるしかない。
でも、私がレンタルするのであれば、もっとフラットに近い角度にできる車椅子を知っている。
イライラ
先生が来た。
そして、ベッドの角度を見る。
「今日は、もう無理ですよ。さっき、車椅子乗ったから」
「おー、車椅子乗った!」
パチパチ(拍手)。
「どんどんベッドも上げていこう」
「まだ当分帰れないみたいだし、がんばれない」
イライラ募って、先生に文句をぶつけた。
周りだけで話を進めて、こっちには大して情報が入ってこない。
どんな手順を踏まないといけないかも知らないし、普通より早く動いてるとか言われても普通なんて知らないし。
準備が整うまで、2つの病院を行ったり来たりして待てって。
その時が、いつになるかもわからないし。
何の指標もなく、ただ入院期間だけが延びていく。
もういい加減、ここにいることがストレスになってくる。
「文句は全部、僕に言って」
「まぁ、心配してる側の立場から言うと、万全の準備を整えて帰したい。どれだけ準備しても、すぐ戻ってくることはあるけど」
点滴とイノラス
「文句を言えるだけの元気が出てきたってことだ」
「そりゃ、ご飯(点滴)いっぱい入ってますからね」
もう、点滴だけで充分だ。
イノラスは、なくてもいいよ。
「お腹を使うために最低限って言うなら、1日3回もいらないんじゃないですか?」
「そうやって減らしたら、どんどん減らしそうだから、1日3回!まぁ、あんまりちゃんと吸収されてないんじゃないかとも思うけど」
「間違いなく減らしていくでしょうね」
「人間、楽を知ったら流される」
「その通り!これだと、吐き気も気持ち悪さもなく栄養が入れられる」

みんなで話し合い
先生が、看護師さんを3人連れてやってきた。
師長さん、地域支援の看護師さん、今日の担当看護師さん。
来週の月曜日、私と母親も含めて、今後について話をすることになった。
「ちゃんと私も、話に混ぜてください」
「ちゃんと一緒に話し合いするから。ある程度見通しが立ったらがんばれる?」
「・・・」
「返事がない」
「がんばれる範囲では、がんばります」
意見書
地域支援の看護師さん「吸引器の意見書ができたそうですよ」
私「そうなんですか?これで、ひとつ進む」
先生「身障のほうは、まだできてないけど。ごめん」
まず、吸引器だ。
面会時間にやってきた母親が、意見書とその他諸々の用紙を持って、市役所に行ってくれた。
1週間から10日くらいで、給付券が届く。
それを業者さんに渡して、足りない分のお金を払えば、吸引器が手に入る。
コメント