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2024年12月25日-2
神経内科
「メリークリスマス!」
中央処置センターに入ってすぐ、看護師さんが言う。
病院内は、クリスマス感満載で楽しい。
「薬変わった話聞きました?」
「この前聞きました。日本人からアメリカ人か何かに変わるって」
看護師さんが、滴下スピード確認のために先生に電話をする。
その会話の途中で、電話を持ち話しながら先生がやってきた。
看護師さんが気づかず電話で話し続けるもんだから、面白くて声を出して笑ってしまった。
滴下スピードのメモを書いて、そのままこちらにやってきた。
「血圧測った?測ってないね」
「血圧?」
「前にも言ったかもしれないけど、今回からちょっと薬が変わるから」
「日本人からアメリカ人に変わるんでしょ?」
「いや、ヨーロッパ製だから」
「じゃあ、ヨーロッパ人になるのか」
「まぁ、移民も混じってると思うけど」
「じゃあ、色んな人が入ってくるわけだ」
「血液製剤だから、そんなことはないと思うけどね」
今回から、グロブリンが日本製からヨーロッパ製に変わった。
一応薬が変わるから、副作用を気にして血圧も測るらしい。
「なんか今日は元気そう」
「元気です。頭痛いとか気持ち悪いとかあるけど、元気は元気です」
手足のチェック
右手を握り。
左手を握ろうとピクピクさせる。
「うーん、前よりはいいような?」
右の足首を動かす。
今回知ったけど、持ち上げるより、踏み込むほうが難しい。
「左の足首動かせる?」
「動かし方がわからない」
「膝は?これもわからない?」
「それはわかる」
膝と股関節は、多少動かせる。
お股の問題
「お腹の調子はどう?」
「相変わらずの下痢続きです。この前なんか、朝下痢して、夜も下痢した。夜のイノラス入れてる途中から、お腹がギュルギュルいってたし。夜に下痢したのに、次の日の朝も下痢した」
下痢することにも慣れたな。
「また不正出血も続いてて」
「いやー、そこは」
「で!今回は様子見になったけど、今後ホルモン剤とかピルを使うとなったら、こっちの薬との関係的にどうなのかなって。向こうの先生が、それとなく聞いといてって言ってました」
「あ、それは、こっちが合わせるから大丈夫!」
「もう最近、この辺(お股)の問題が多い。ひどいですよ」
「漏れる?」
「漏れる!1週間くらい尿もれがひどかった。咳とかくしゃみとか関係なく」
「その前にお腹張ったり、行きたいのを我慢してたりするわけじゃなく?」
「何でもないタイミングで。「あ、漏れた」ってなる。1日を通して何度も漏れる」
うーん、と唸りながら、「また後で来る」と言って去っていった。
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