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2025年5月15日
入院4日目-3
OTさん
OTさんがやってきて、私に話しかけた。
その時パッと声が出ず、ガラガラッと音が鳴った。
その音を聴いてすぐ、痰を吸引してくれた。
「今のはヤバい。苦しくなかったの?」
「ちょっとウトウトしてたし、全然苦しいとは思いませんでしたね」
「それは危険だ。一番危ないやつ」
OTさんが提案してくれた。
吸引器をずっとつけっぱなしにして、好きな時に自分で吸えるようにする。
先端を、丸くなっているものに替えてくれた。

ベッドの柵に紙コップを取り付け、そこにチューブの先端を入れておく。

これで、看護師さんを呼ばなくても、いつでも自分で吸引ができる。
おー、これはいい。
自分のペースでできるし、何より吸引時に苦しくない。
ちょっとかわいい。

ずっと音が鳴っているのは気になるけど、これでかなり快適になった。
「口に溜まったのを飲み込むのは良くないよ」
「飲み込もうとしたら、ゲホッてなります。吐き出そうとしたら、ちょろっとずつしか出せないし」
「出すのも飲み込むのもできないとか・・」
「だから、口の中に溜まっていくんです」
「これは確実に、家でも吸引器が必要そうだ」
夜に先生再来
やっぱり無理はせずに、たぶん大丈夫だとは思うけど、明日の採血次第で、週明け月曜日に腰椎穿刺をする。
そして早ければ、週の中頃に退院できるかも。
「まぁ、OTさんがすごい心配してるから、中途半端で帰すわけにはいかないけど」
「これ(吸引器)欲しいー」

「これねぇ。在宅でここまでの力はないと思うけど・・。退院時になんとかなるように、調整してみる」
なんとかなってくれたら、ありがたい!
今の状態のままだと、家に帰っても、イノラスを満足に入れることすらできない。
また何かを口にしようとさえ、思えないかもしれない。
「イノラスを増やすのが難しそうであれば、点滴の栄養をもっと濃いものに替えるよ」
「え!?これ、濃いやつじゃないんですか?」
「これは、完全栄養食の薄いほう。もっと濃いのがある。ここにいる間に、ちょっとでも太ってって」
「今のこれでも、充分太れそうだけど」
これより高濃度栄養があったとは。

こんな点滴を1日1回とかで、処方してくれたらいいのに。
どんどん腸を使わない生活になって良くないか。
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