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2025年5月21日
入院10日目-1
日勤の看護師さんが来る。
第一声が出ない。
そして、咳をする。
「私が吸引しましょか?」
ジェスチャーで手を振る。
看護師さんにやられると苦しい。
極力自分でやりたい。
「今日も浣腸します?」
手を振って断る。
さすがに、毎日はしなくていいかな。
何度かそんなやり取りをした後、看護師さんは去っていった。
PTさん
「今日、咳マシですね」
「咳自体はマシなんですけど、今日は痰の絡んだ咳が出る」
「確かに、そんな音してますね」
この前は、空咳がひどかった。
今日は、咳の回数自体は少ないけど、ずっと痰が絡んだ感じ。
あまり声を出そうとすると咳が出る。
だから、小声でしゃべる。
何度か声が出せなくなり、ちょっと待っての合図をする。
吸引する。
喉の手前くらいに先端を持っていく。
1回目は、それで結構吸えた。
でも2回目は、全然吸えなかった。
吸っても届かない、微妙な位置に痰があるらしい。
看護師さんたちみたいに、あまり奥には入れたくない。
だから諦めた。
ベッドを少しずつ上げる。
まず20度。
しばらく何度か咳き込む。
でも、そのうち落ち着いてくる。
また角度を上げる。
頭を30度まで上げたら、咳しまくって、だんだん咳にならなくなって、呼吸にならなくなって。
しばらく待っても治まりそうになかったから、PTさんがベッドを下げてくれた。
頭が下がっていくと、だんだん呼吸が楽に落ち着いてきた。
尿検査
呼吸が落ち着きだした頃、看護師さんが何かを持ってやってきた。
まず最初に、先生に退院がいつ頃になりそうか、を聞いてきたとのこと。
このまま何事もなければ、来週中に退院となりそう。
だから、それに向けて今後は動いていこう。
車椅子に乗れるようにしていこう。
ついさっきの、30度に上げた時の話をする。
これで、帰れるんだろうか。
おしっこの管が詰まりかけた、モロモロしたものが浮いている。
これを先生に話したそう。
「それは、感染してるだろう。熱が上がった時、すぐ抗生剤使えるように、尿検査出しといて」
こう言われたから、尿検査のやつを持ってきたらしい。
おしっこの管が入った状態で、どうやって採尿するかというと。。
なんと、こんなとこからシリンジで吸い上げていた。

今後に悩む
先生が来た。
「車椅子に全然座ってないんだって?」
「車椅子どころか、体を起こすのも大変ですよ。今日もリハビリで、30度まで起こしたら、咳き込みまくって、息苦しくって」
「痰が絡んでた?」
「朝は、痰が絡んだ咳してましたけど、その時はそうでもなかったと思う」
「うーん、どうしようかな」
「そういえば、ステロイドはするんですか?」
「いや、今下手にやって免疫下がって、また何かに感染しても困るからやらない。それよりグロブリン・・。どうしようかなー。まだ数日あるから、ちょっと考えさせて」
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