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2025年5月22日
入院11日目-3
OTさん
「先生と話できた？」
「今日、先生現れたけど、完全装備だったから一瞬誰かわからなくて。誰このおじさん？ってなってたら、転院の話完全に飛んでました」
「まぁでも先生、あなたのことわかってるよ。私が先生に、目力で伝えたのもあるけど」
OTさんが、先生に色々話してくれたらしい。
この歳で、戻って来れるかもわからないような、転院だの施設だのを望むと思うのか。
ギリギリまで、自宅で生活したいと思いません？
実際にやってみて、それで無理だったら、その時に考えたらいい。
まぁ、無理だった時は、ここ（病院）にいるだろうけど。
「在宅行ったら、え？そんな状態で、1人で住んでんの？って人いっぱいいるよ。で、年に何人かは、家行ったらぶっ倒れてんの」
でもそれは、その人たちが望んだことだから。
病院や施設ではなく、自宅での生活を望んだ。
「あなたも、自分で選んだことだったら、もしそれであっちに行ってしまったとしても、受け入れるでしょ？」
「もちろん。自分の意思で選んだことだから、それで何かあっても、後悔はない」
今回の嚥下造影もそうだ。
自分でやるって言ったんだから、寝たきりな結果になっているけど、何の後悔もない。
「後悔どころか、これで誰にも文句言わせないって、喜んでるくらいですよ」
脱水が心配
OTさんには、今後の脱水を心配された。
病院にいても、脱水になる人たちがいる。
私も、以前から脱水を心配されている。
家に帰ったら、また注入問題が出てくると思う。
イノラスすらままならないのに、しっかり水分を入れられるだろうか。
「ま、脱水で運ばれてきたら、先生が水分入れて、すぐ終わるだろうけど」
脱水状態になると、血液中の水分量も減る。
頭に血がまわらなくて、認知機能が落ちるらしい。
イノラス注入量
昨日から、お昼はイノラスの量を0.5から0.8にしている。
量が増えると、ちょっときつい。
唾液や痰の量も増えるし、お腹いっぱいで苦しい。
少し上がってくる感じもある。
そして今日は、夜も少し増やす。
最低100ml入れるというのが、お昼の看護師さんとの約束だ。
がんばった。
97mlあたりで看護師さんを呼び、きっちり100mlまで入れた。
もう何も入れたくない。
0.5パック＋6mlだから、大したことはない。
それでも、お昼の増えた分が効いているんだろうなぁ。
栄養剤
「最近、唾液が甘いなと思ってたんですけど、きっと、イノラスのせいなんでしょうね」
「そうだと思う」
「前に、ここ来て初めて、こんなにイノラス入れられるようになった！ってやってたよね？」
「そうです。胃から喉のあたりまで、すりおろしりんごで満たされてる感じで美味しいって言ってました」
「そうそう！そんなやった！」
1年前のことを覚えてくれていた。
看護師さんと、色んな栄養剤の話で盛り上がった。
どのフレーバーが甘ったるいか。
どのフレーバーが入れやすいか。
夏は、アイソカルクリアがいい。
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