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2025年5月31日
入院20日目-2
栄養が足りていなかった
先生、私の手足を触る。
「この前も言ったけど、手足は前よりあったかくなってきた。汗かいてるのは、自律神経の問題だけど」
「この部屋がちょっと暑いから、温度が上がってるんじゃないですか?」
「んー、部屋の温度関係なく、前は冷たかった」
今まで、栄養が足りていなかったから、冷たかった可能性もある。
栄養が足りないと、筋肉も壊されていく。
「お母さんにも話したけど、もうちょっと太って欲しいからな」
「そろそろ、ちょっとは太ったんじゃないですか?」
先生、私のお腹を触る。
「んー、まぁちょっとは太ったかなぁ?なんせ体重が計れないからなぁ」
「腎臓は大丈夫だし、ここにいる間にもうちょっと栄養(点滴)増やそうかな。目指せ50キロだし」
今ほど栄養が入っているのは、食べる問題が出て以来初めてだ。
注入時の詰まり
最近、薬の注入時に、よく詰まるようになった。
どんなに懸濁ボトルを押しても入らなくて、シリンジでがんばって押して、やっとボコっと入る。
毎回同じ薬、というわけではない。
色んな人が注入している。
チューブは最近新しくなったし、問題はお腹のカテーテルだろうか。
ちょっと気になったから、先生に聞いてみた。
「んー、胃の壁に当たってるのかな。大してものが入ってないから、余計に当たりやすいのかも。交換したのいつ?」
「2月です」
「じゃあ、まだ使えるよなぁ」
「お腹のCTを撮ってみてもいいけど、たぶん何もないだろうなぁ。どんな感じなのか、看護師さんに聞いてみる」
夜の薬注入時、また詰まった。
看護師さん、シリンジで押したり引いたり何度も繰り返して、やっとボコっと入る。
「この感じ、先生に伝えといてください」
吸引器
吸引器が吸ってくれないって、結構焦る。

ちょっと水を吸わせて置いていたら、いつまでもチューブの中で水がウロウロしている。
吸引圧が弱いから、上まで上がりきらないのだろう。
チューブの先端を口に入れても、あまり吸っていない。
ナースコールする。
吸引圧を上げてもらったり、チューブを動かしてもらったりしても、水が上がっていかない。
中のバッグを替えることに。
その後、水を吸わせてみたら吸い上がっていった。
これで大丈夫、と看護師さんが去る。
さて、いざ使おうと思って口に入れたら、全然吸っていない。
さっきよりも吸わない。
もう一度ナースコール。
「あー、確かに吸ってない」
今度は、チューブを取り替えることに。
待っているのがつらい。
口の中に、唾液と痰が溜まっていく。
だんだん咳き込んで苦しい。
やっと取り替えて。
今度は、しっかり吸っている。
口の中から、思いっきり吸っていってくれる。
あー、焦った。
今、これほど焦るものはないなと思う。
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