2023年1月10日
そして、いよいよ医師に会う。
アナウンスで呼ばれて診察室へ。
扉を開けて、入っていきなり言われた。
「多発性硬化症って言われたことない?」
「医師の診断としてはないですが、言われたことあります」
「自分でそうだと思ったことない?」
「あります、あります」
「向こうの先生(紹介状くれた整形の先生)何て言ってた?」
「よくこんな脚で歩いてるなーって言われました。あとは、具体的な病名とか聞いてませんが、かなりゆっくりだろうけど進行性だろうねー、治療薬とかは難しいかもしれないねー、と言われました。」
そんな会話の後、今までの経緯を説明する。
怪我で入院・手術から大学病院にずっと通っていたこと。
その時から何かおかしかったということ。
2度目の入院・抜釘手術の後から左脚が全く動かない時期があったこと。
その時に神経内科を紹介されなかったのかと聞かれたけど、紹介されたことはなかった。
話題に上ったことすらなかった。
ほんと、その時に病院内でそのような話が出ていたら、今頃色々違ったのかもしれないと思う。
いいも悪いもないけど、なぜ誰も神経内科の問題と思わなかったのだろうか。
長い長い経過を話しながら、目について聞かれた。
目の症状が出たことはないかと。
普段からスマホ等の画面が眩しいと思うことはあっても、それ以外は特にないと思います、と答える。
目の症状なんて、感じた記憶がなかった。
でも、話を続ける中で一つ指摘された。
24歳の時。
あまりにも体調が悪く寝てばかりいた時期。
少し体調が良くなり出した頃に外出したことがあった。
電車に乗って出かけてみようと思って。
でも、電車に乗って少しした時にすごく気持ち悪くなって。
電車を降りて、とりあえずトイレに行こうと歩き出したけど、目の前が真っ白だか真っ黒だかで見えなくなって、トイレの前で男女の表示が見えず、力尽きたことがあって。
こんな話をしたら、目の症状あるじゃない、と。
このストーリーは何度も話したことがあったけど、目の症状と考えたことがなかった。
言われてみれば、「見えない」と言っていて目の症状だ。
新しい発見だった。
ほんと、自分では気づかないものだ。
そして前回の整形同様、握力を測る。
右が30、左が0。
握力計なしで、手を握ってと言われがんばる。
グーはできない。
次に歩いてみせる。
そして、台の上に寝て、打腱器でトントンされる。
整形の時は膝から下だけだったけど、今回は肘とか腕とかもトントンされた。
左膝、反射が出なかったからか知らないけど、叩かれ過ぎてちょっと痛かった。
腱反射を診た後は、振動覚とか触覚も調べられる。
振動覚を調べてる時、振動が止まったら教えてと言われて、左膝の時だけ「え?止まった?」って。
「え?はい」と返したけど、反応を見るに止まってなかったんだろうなぁ。
あとは、腕が脚がどれだけ上がるか。
抵抗に抗えるか。
「両腕あげてー」
「左はここまでしか上がりません」
「じゃあこの体制で力比べ」
「左足あげてー(足首を動かす)」
ほんのちょっと動くかどうか。
「左足あげてー」もう一度言われる。
「これでめちゃくちゃがんばってます!」
けっこうきついんだ。
「左脚全体を持ち上げてー」
ほんの少しだけ持ち上がる。
足の指を曲げられて「これ上?下?」と感覚を調べられる。
それは問題なし。
とにかく動くか動かないかの微妙な動きしかできない部分が多く、「はい!持ち上げて!」って感じに何度も強目に言われたよ。
そんなこと言われても、がんばって動かそうとしてるけど、動かないのよ。
腕を左右見比べて「ちょっと左右差あるね」と。
「これでもマシになったほうなんです」
腕も脚も、めちゃくちゃひどい筋萎縮かあるわけではないけど、左右差がある。
一番面白かったのは、仰向けに寝た状態で、膝を曲げた状態で両脚を持ち上げる。
っていうか、先生に持ち上げられる。
「この姿勢キープして」と言われる。
「脚見てていいから!脚見てていいから!」
ゆっくり左だけ落ちていく。
そのあともう一度同じ体勢に。
「今度は目を閉じてこの姿勢キープして」
ドン!
一瞬で左脚が落ちて、自分でもビックリ。
目を開けてるか閉じてるかだけで、こんなに違うのか。
面白かったというのも変だけど、とにかく驚いた。
色々検査し終えて、改めて話をする。
「多発性硬化症の可能性が高いと思ってるけど、それにしても症状の出る頻度が高すぎる。
整形の専門ではないし確実なことは言えないけど、膝だけに関しては、手術の後遺症という可能性もある。神経の病気からきてたら普通は痛みは出ない。
これから色々調べていくけど、何か診断が出るかもしれないし、出ないかもしれない。」
こんな感じのことを言われた。
まぁ結果、今のところは多発性硬化症の可能性が高いけど、現時点ではなんとも言えないよ、といったところでしょう。
想定内な結果だったかな、とりあえず。
神経内科の診察のあとに採血へ。
血液検査から何か出る可能性もあるとのことで。
ちなみに、今後ステロイド使う可能性もあるから、一応肝炎の検査も、だそうで。
ステロイドはイヤだなー。
とりあえず、血液を注射器6本分抜かれた。
左腕上がらないし右腕で。
押さえられないし、杖もつくので、ガーゼとテープで圧迫固定してもらった。
採血した人は上手かったよ。
ほとんど痛みもなかったし。
でも、久しぶりに血を抜かれてフラフラ。
血を抜かれた後って問題起こることが多くて心配だったけど、とりあえず何事もなくてよかった。
ただ、とにかくしんどくて疲れてた。
次回、1月30日(月)。
頭のMRIを撮ります。
そのあとに、神経内科の診察があり、そのMRIと血液検査の結果について話をする。
そしてまた別の日に、首のMRIも撮るそうで。
手足の問題だから、一応首も調べる必要があるそうな。
一度に両方撮れたらいいけど、撮れないそう。
ま、一度にたくさんやると疲れるしね。
この日記を書いてる今も、いまだにしんどい感じが続いてる。
まぁ、確実に貧血だしね。
とりあえず、採血の影響で倒れたりしなくてよかった。
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