2026年7月13日
開封の儀
「今日の午後3時から、しゃべる人になる」
1日ずっと言っていた。
そして、いよいよ開封の儀。
STさんが、パパッと開けて中身を取り出す。
思ったよりも軽くて小さい。

マウスピースに繋がるコードを、黒い機械に差し込む。
マウスピースを上顎に装着する。
口からコードが出ていることは、全然気にならない。
元々ずっと、吸引カテーテルをくわえていたし。
黒い機械のTALKというボタンを押す。
口を動かすと、声が出る。
「人工喉頭」って感じの音だ。
次に、スマホのアプリを起動する。
画面を触ると音が鳴る。
Mouth tracking をONにしてあるから、口を開く、閉じるに反応して、声が出る。
LINEのテレビ電話
STさんが、LINEのテレビ電話を繋ぐ。
東京にいる、ボイスレットの開発者と繋がる。
色々と、コツを教えてもらった。
まず、Mouth trackingは、OFFにしておいたほうがいい。
画面を見なくても、触れてさえいれば音が出る。
飲み物くらいなら大丈夫だけど、食べる時は外す。
マウスピースについている、青い部分はすごくデリケートだ。
極力触らない。
マウスピースのお手入れは、何もつけずに水で流すくらいでいい。
最後にお礼を言って終了だ。
STさんとしゃべる練習
ア行から、順番に言ってみると、カ行とハ行が上手く言えていない。
カ行では、舌の奥のほうが上顎につくらしい。
そう言われても難しい。
マウスピースがあるから、上顎にはつかないし。
ナ行は、はっきりよく聞こえる。
苦手な音が入る言葉は、なかなか聞き取ってもらえない。
私自身のしゃべる練習と、ヘルパーさんや看護師さんたちの聞き取る練習。
どちらも必要だ。
慣れてくると、結構聞き取ってもらえたりする。
あとは、少しずつ区切ってゆっくりしゃべる。
これは高い声だけど、低い声も出せる。
しゃべると息が上がってくる。
しゃべると呼吸が疎かになる。
しゃべるために口を動かし、気切部分から呼吸をし、スマホで声の抑揚を調整する。
一度にこんなに上手くできない。
しゃべることと呼吸をすること。
これを別のこととして、切り離さないといけない。
慣れないから、それが難しい。
そのうち、自然にできるようになるかな?
慣れないことをして、すごく疲れた。


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