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2025年3月24日-1
フェリーで到着した日の午前中、医大精神科に行ってきた。
今回の旅の一番の目的。
診察とカウンセリング。
前回で終わらせるつもりだったのに、先生が「また話聞かせて」と言うもんだから、時々来ようと思っていた。
結局は、行きたいのに行けないモヤモヤが続く日々になってしまった。
医大は約1年振りなのに、あまり久しぶり感がない。
診察
「お久しぶりです」
「なんか、ずいぶん悪くなった感じする」
「いやー、ほんとに。やっとここまでたどり着けた。ここに来るのに、1年近くかかってしまった。ほんとは2ヶ月おきくらいで、ここに来たかったのに」
去年は、3ヶ月おきに4回入院した。
そして、2回手術をした。
「手術?」
「1回は胃ろう、1回はポート」
夏の間、起き上がっていられないくらいしんどくて、土日も含め毎日、看護師さんが点滴をしにきてくれた。
でも、そのせいで腕の血管がボロボロに。
3週おきにグロブリンの点滴をしているのもあったし、ポートを入れることにした。
「去年は1年間、ほぼ寝たきり生活をしてしまったから、そりゃ弱りますよね」
ある時から、頭を支えることも難しくなった。
体を真っ直ぐに保つことも難しい。
少しずつ、手足も固くなってきている。
「もう今日で終わりです。ここに来るのが大変過ぎる」
身体障害者手帳
「これは見せてなかったはず」
そういって手帳を見せる。
「こんな状態なのに、この程度の等級かぁ」
先生は、そう言いながら手帳を見ていた。
肢体不自由は厳しいからね。
体幹に近い部位での切断とか、両脚が完全に動かないとかでないと難しい。
「やっぱり、身障があるのとないのでは、全然違いますよ」
「そりゃ、そうだろうね」
足りない部分も多いけど、それでも身障があるおかげでかなり助かっている。
施設とか嚥下の先生に対する愚痴
体を真っ直ぐにしたら、どんなにがんばっても飲み込むということができなかった。
そのことを嚥下の先生にした時の話。
「それは気のせいや。そう思い込んでるからできへんだけやって言われたんです」
「関西弁で聞くと、迫力あるなぁ」
本物を前にして聞いたら、もっとすごいですよ。
左脚や体の歪みを見て、普段の生活の話になった。
そして、施設に入ることを考えろと言われた。
施設に入れとか言われるような体になったんだなぁと思うと、悔しくて泣いた。
精神科の先生は、静かに話を聞いていた。
薬の量
「今ね、漢方薬1袋を1錠として計算したら、多い日は朝だけで15錠飲んでるんですよ。すごいでしょ」
「多いなぁ」
精神科って、たくさん薬を飲んでいる人は多い。
そんな精神科の先生でも、この量は多いと思ったんだろうな。
驚いていた。
自分でもびっくりだ。
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「あなたのカルテはここにあるし、もしまたこっちに来ることがあったら顔出してね」
またそんなこと言っちゃう?
そんなこと言われたら、またおしゃべりしに来ちゃうよ?
「元気でね」
「がんばりまーす」
「がんばらなくていいよ」
「もう、がんばるのはやめたんですけどね」
「うん、それがいい」
「でも、ちょっとはがんばらないと、もう何もできない人になってしまう」
精神科的には、ありきたりな言葉である「がんばらなくていいよ」。
最後にちらっと言われたこの言葉に、ちょっとぐっと来るものがあった。
がんばっているつもりがなくても、多少は無理していたのかな。
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