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2025年5月21日
入院10日目-4
コロナ
同室の人がコロナになった。
ということで、部屋の人全員、個室に隔離で検査。
私自身、陰性だったけど、結局念のためで5日間個室だそう。
しかも、吸引しているからと、ナースステーションの近くに再移動。

病院では、大部屋がいいんだけどなぁ。
うるさくても、臭いが気になっても、入院中は人が近くにいるのを感じていたい。
賑やかなのが楽しい。
皆さんのご飯の匂いを嗅ぎたい。
それがなくなるのが、ちょっと寂しい。
看護師さん
夜遅く、担当の看護師さんが、点滴を替えにやってきた。
やっと、知った顔が現れた。
コロナ騒動中は、師長さんとか、普段関わらないような人ばかりだったし、用が済めば一瞬で1人だ。
今日の午後のこと(転院の話)もあったし、コロナのことで何度も部屋移動させられたし、イライラしていた。
そこにやっと、見慣れた顔が現れて嬉しかった。
個室でちょっと寂しい、という話をした。
少し話し相手になってくれた。
個室唯一の利点は、窓があるということ。
今までずっと、カーテンの中だけだったから、外が見られるだけでも嬉しい。
天気のいい日は、朝焼けがすごいらしい。
天気予報を調べて、手紙を残してくれた。

一緒に眩しい朝日が見られるといいな。
体の向きを変えて欲しいと頼んだ。
そしたら、もう1人応援を呼んでくれた。
やってくるのは、この病院に初めて入院した時からお世話になっている看護師Aさん。
「私、Aとは仲良いんですよ」
「そうなんですか?私ね、Aさんのこと好きなんですよ」
「え、なんでですか?」
「具体的には忘れたけど、経験や知識とかでなく、人としていいなぁと思うことがあって。あの時、一番印象に残った看護師さんだったし」
「それ、本人に言ってあげてください」
「言ったことあると思うけどなぁ。忘れてるかもだけど」
Aさんがやってきて、わいわい言いながら体の向きを変えてくれる。
「ちなみに今回は、私にとっての命の恩人」
「あ、あの最初来た時の?」
「そうそう」
「あれはヤバかった。笑 今は、ヤバかった、なんて笑えるけど、下手したらほんまに大変なことになってたと思う」
病棟に上がって、ベッドへ移動した時の急変時に、痰を吸ってくれた人。
その適切な対応がなければ、窒息死の危険だってあったわけだ。
助けてくれて、ありがとうございます。
2人の看護師さんが、イライラと寂しさを紛らわせてくれた。
おかげで、その後はすんなりと眠れた。
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