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2025年6月4日
入院24日目-3
吸引練習
両親が来ると、毎回吸引練習をするらしい。
今日は母親が来ていた。
教える人によって、やり方が少し違っている。
その部分に、母親は少し困惑していた。
「どっちが正しいの?」
「今度、OTさんに聞いとく。あの人は、研修医とかにも教える立場の人だから」
ちなみに、今回の母親の入れ方は、微妙だった。
ゆっくり過ぎたり、早過ぎたり。
どっちも苦しいからやめて欲しい。
こんな練習を、あと何人やらないといけないのか。
毎回練習させられるなら、あまり来なくていいよ、と言いたい。
ベッドを起こす
先生が来た。
リモコンは、渡した。
じわじわ上げながら
「怖い?」「しんどい?」「まだいける?」
とか言われてたけど、全部無視した。
行ったり来たりの転院話で、めちゃくちゃ不機嫌だった。
少しずつ上げて、最終的には26度までいった。
途中までは、ほとんど咳き込まなかった。
でも、息は上がっていくし、頭はぼーっとしていた。
手足どころか、もっと広範囲に痺れ感が出ていた。
咳き込みだしたら、そこからベッドを下げてくれた。
「ゆっくり呼吸して。速いと余計苦しいで」
頭がぼーっとするのは、血圧が下がったからかもしれない。
「こういうのは、自律神経症状としてあるから」
次回は、血圧計とオキシメーターを持ってきてやるらしい。
いや、もうやらなくていいよ。
「途中までは、全然咳き込まんかったな」
「咳き込みませんでしたね。まぁ今日は、全体的に調子いいほうですしね」
今日は、1日を通してあまり咳き込まなかった。
吸引もそれほどしていない。
たまーに、そういう日がある。
「帰るまでに、少しでも起こせるようにしておかないと」
「いや、まだ当分帰れないでしょ。行ったり来たりするって聞いたし、誰も帰らせてくれない」
「帰りたいっていうのはわかってるから。誰も病院に囲って、出さないようにしようなんて思ってないから」
ちょっと先生に、文句をぶつけておいた。
「高栄養点滴いっぱい入ってるし、もうイノラスいらないでしょ」
「カロリーとしてはいらないけど、お腹使って欲しいから」
「薬が入ってるじゃないですか」
「お腹の中の菌の状態を保つためにも、少しは栄養を入れとかないといけない」
じゃあもう、入れるのは最低限でいいでしょ。
増やさなくて良くない?
「上がってくるのが、ひどくなるようなら言って」
0.6に増やした程度で、吐きそうに気持ち悪くなる。
吐けたら、もう少し考えてくれるかな。
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