2026年8月14日
入院12日目-2
イライラ
夕方に、今日の担当看護師さんが来た。
まずいきなり、面会に来ていた母親に、「これ持って帰ってください」とひとつのお菓子を渡す。
わざわざ持って帰らせなくても、それはやめてと言われれば食べないよ?
そんな子供じゃあるまいし。
「話し合った結果、看護師が把握できる時間帯の9時から15時までは飲んだり食べたりしてもいいことになった」
「明日以降はわかった。で、今日は?今聞かされて、もう15時を過ぎている。今日はどうなの?」
そう聞いたら、置いてあったジュースを片づけだした。
「もうダメなの?まだ全然飲んでないのに?」
あれこれ言われるのが面倒だから、「もうお菓子も食べない」と言った。
茶碗蒸しとジュースだけあればそれでいい。
看護師さんが、お菓子をわざわざ手の届かないところに置こうとした。
「そんなに信用ないの?」
「いや、信用がないとかそういうんじゃなくて」
「食べないって言ってるのに、なんでわざわざそっちに持っていくの?」
朝からちょっとイライラしてたけど、さすがにキレた。
いきなり食べる物に文句を言われ、勝手に時間決められて、お菓子までわざわざ遠ざける。
もういい加減鬱陶しかったから、お菓子の袋を投げた。
母親に、「これ全部持って帰って」と言って。
「食べていいのもあるよ?」
「いらない。あとでごちゃごちゃ言われるのが面倒だから」
そんなやり取りをしていたら、師長さんがやってきた。
「心拍数がかなり上がってるけど大丈夫?」
「あぁ、心拍数が上がったのは、イライラ怒ってるから」
笑顔で答えた。
「呼吸に疲れてきても心拍数は上がるから、心配になって来てみた」
看護師さんが軽く説明をする。
私もはっきりと、それまでのやり取りを説明した。
師長さんは、色々話を聞いてくれた上で、謝ってくれた。
お菓子を遠ざける必要はないと言ってくれた。
今回、なぜこういう話になったのかを説明してくれた。
何かを食べたり飲んだりすると、唾液も痰も量が増える。
師長さんからは、初めて聞く話がいくつもあった。
吸引をした時に、お菓子の破片が出てきた。
「そうなの?それは、その時に言ってよ。そうすれば、いくらでも対策したのに」
その場で言ってくれたら、もうこれはやめておこうとか、対応できたのに。
いつ何が引けたんだろう。
呼吸器を使っていると、いつもよりも強い圧で空気が肺に送り込まれる。
だから、余計に食べた物が入りやすくなっていたのかも。
「なるほど。勉強になった」
「自分のことやもんね。そりゃ知っときたいよね」
安全を考えて、とかいうのもわかるけど、順を追って説明してくれないと、不満しか出てこない。
師長さんが細かく説明をしてくれたから、納得できた。
元々、病院で飲み食いができるとは思っていなかったし。
とりあえず、この場に師長さんが来てくれて良かった。
看護師さんたちが去った後で、ずっとやり取りを見ていた母親が怒っていた。
「最初の看護師さんの態度と言い方が悪い。あんな風にされたら、そりゃ怒るわ」
それを聞いて、ちょっとスッキリした。
共感してくれてありがとう。
ちなみに、その看護師さんは後から謝りに来た。
だから、「こちらこそごめんね」と謝った。
母親にも謝っていたらしい。
ということで、この話はもう終わり。
呼吸器離脱
夜、先生がまた来た。
師長さんから先生に話がいっていたようで、そのことをあれこれ言おうとしてきたから
「その話はもう終わった」
そう言って話を打ち切った。
呼吸器の話になる。
飲み食いを極力控えて、早く退院したい。
早く呼吸器を外したい。
「早く離脱しよう」
「うーん、えいやっ!ってやってもいいけど、その後苦しくなるかもよ?来た時、めっちゃ苦しかったやろ?すごい脂汗かいてたし」
「うん、苦しかった」
急いで無理矢理ことを進めて、またすぐ戻ってくるのもイヤだ。
苦しい思いも、できることならしたくない。
とりあえず、早めに呼吸器を外したい気持ちだけは伝えられた。

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