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2025年6月4日
入院24日目-2
行ったり来たり
地域支援の看護師さんが来た。
改まった感じで、私と母親と話さないといけないことがある、と。
私が帰るために、ヘルパーさんが吸引の練習をしないといけない。
でも、この病院では、外部の人間を入れて、そういうことはできない、と言われたらしい。
病院内では、コロナがまだ流行っているから。
この病院のすぐ近くに、提携している病院がある。
そこであれば、外部の人間を入れて、吸引の練習ができる。
転院はイヤだと言っていたけど、帰るための転院。
もう、このまま帰れなくなるような転院ではない。
その病院に行って、ヘルパーさんが吸引の練習をする。
練習した後、認定証のようなものを受け取って初めて、現場で私の吸引ができる。
時間がかかる。
治療(グロブリン点滴)は、続けて欲しい。
だからそのために、点滴をする期間(1週間くらい)は、この病院に戻ってくる。
帰るための転院。
2つの病院を行ったり来たりして、体制が整うのを待つ。
ちなみに、その転院を始めるのは、次のグロブリン点滴が終わってから。
次の点滴が始まるのは、約2週間後。
まだ、あと1ヶ月どころじゃないくらいかかりそうだ。
看護師さん、悔しがっていた。
他の病院でてきることが、なぜうちの病院ではできないのか、と。
自分には、何の権限もないから、どうにもできない、と。
「ヘルパーさんの吸引練習なんて、帰ってからでいいじゃないですか。念のためなだけなんだから」
それではダメだ、と、支援員さんと訪看の課長Iさんが言うらしい。
不安要素は、とことん取り除きたいらしい。
支援員さん的には、10人のヘルパーさんに吸引練習をして欲しい、と。
単純に考えて、1日1人が練習する。
それだけで、10日かかる。
予定を合わせないといけないことを考えると、10日では終わらない。
土日も来ない。
この作業だけで、軽く1ヶ月と過ぎそうだ。
「帰って何かしたいことがあるの?」
「別にそんなのはないけど。同じ寝てるでも、家にいるのと病院のカーテンの中にいるのは違う!」
帰りたい。
帰りたい。
帰りたい!
もう、今すぐにでも帰りたい!
誰も帰らせてくれない。
受け入れる側がokしてくれないと、帰るに帰れない。
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